カンブリア宮殿「格之進」千葉社長の「理念優先の生き方」に感動した。

どうも、木村です!

僕は会社を経営しています。

なので「売上」を上げるのが使命です。

売り上げを上げられない会社には「死」しかありません。

なので、僕がクライアントに最初の段階で言う言葉は

「何やっても良いからとにかく売上を上げましょう!」だ。

はっきり言って、安定して売上が立つ仕組みができていない段階ではなりふりかまってる場合じゃない。

「体裁」を気にしている場合じゃない。

とにかくこの段階では「結果」にコミットしない限り、どんなに崇高な理念をかかげていようがそれだけでは飯は食えない。

キャッシュは会社にとっての血液みたいなものだ。それが途絶えたが最後。

生物が一瞬で死に至るように、会社だって命がもたない。

だから、まずは最低限の「健康」を維持できるだけのキャッシュが絶対に必要なのだ。

そのためには何でもいいから売る。

僕は売り上げを上げるためなら、時にその会社の専門じゃない市場にいきなり参入させたりすることもある。

その会社のリソースから判断して今の市場よりも、こっちの市場の方が最速で売上が上がる。

そう判断することもあるからだ。

最初は畑違いの分野に参入することに渋る会社もあるが、「最後はそのほうがすぐにキャッシュを作れるし、そしたら本業のほうにその資金を回して立て直せるから」とかなんとか言って多少強引にでも同意してもらう。

商売は綺麗ごとだけじゃやっていけない。

だったら最初は崇高な理念なんてただのお荷物だ。

まずは我が身を守ることだけ、生き残ることだけ考えるべきだ。

僕は多額の借金を背負い、一度死にかけたからこそ、この思想が今でも強いのだと思う。

ただ、これが「ステージ」が上がってくれば話は変わってくる。

会社が健康に生きれるだけのキャッシュフローが確保できたのなら、次にやるべきことは徹底した「貢献」だ。

もちろん、企業の存在意義として何かしらの社会貢献をすべき、というのは大前提としてある。

が、もちろんそんな綺麗言は抜きにして、会社が長期に渡って繁栄していくためにはその会社に対する絶対的な「ファン」を創造していくことが求められるからだ。

これは商売において新規顧客を獲得するためのコストが一番かかる、というのが大前提としてある。

だから、短期で爆発的な売り上げを上げるだけなら適切なマーケティングを組み、そこに広告費をぶち込めばいけるが、ずっとそれをやるとなるとしんどい。

どうしても広告費というのがネックになってくる。

だからこそ、最低限の売り上げを上げられるフローが整ったなら、次にやるべきことは徹底した顧客フォロー。

それによって顧客のサービスに対する満足度を上げることで、自然とクチコミで拡散する状態を目指す。

ここではじめて「企業理念」というものが重要になってくるわけだ。

理念とはその企業がなんのためにその事業を展開しているのか、その企業が目指す明確な「ビジョン」のことだ。

大事なのはこのビジョンをただ内にそっと秘めておくのではなく、どんどん社外に発信すること。

できれば社長が直接表に出て発信したほうがいい。

そうすることでその企業の商品の「機能性」だけでなく、そのビジョンにも共感する顧客が出てくる。

もっと言えば、その企業の社長さんのファンになるわけだ。それも熱狂的な。

そんな顧客が増えてくれば、もうその企業は安泰だ。

彼らが何度でも商品やサービスをリピートしてくれるため、わざわざ手の込んだマーケティング戦略を考えたり、新商品の開発に躍起になったり、莫大な広告費を投下する必要もなくなる。

あとは彼らのことを第一に考え、大事にしながら、一緒に歩んでいけばいい。

このステージこそが多くの企業が目指すべき理想形だと僕は思う。

このように企業の「戦略」は短期と長期で明確に変わってくるのだけど、そんな僕が「理念」にマジで超共感してしまったのが、先日の『カンブリア宮殿』で特集されていた「格之進」の千葉社長なわけだ。

僕は今回の特集を見るまで、格之進のことも千葉社長のことも全く知らなかったのだが、それはもう、一瞬でファンになった(笑)。

実際にこの前お店に行って来たのだが、鬼リピートすること間違いなしだ。

そこで、今回は「格之進」の千葉社長の「理念」について、僕が思ったこと書きたいと思います。

独自の熟成肉が顧客の心を掴んで離さない

まず、カンブリア宮殿というのは今注目されてる企業の社長を紹介する番組なんですが、今回は東京に6店舗を出店する焼肉チェーン「格之進」の千葉社長が特集されていました。

格之進の人気の秘密は、独自のノウハウで作られた「熟成肉」のクオリティの高さにあるらしい。

基本、肉で「美味しい」と言われるのは「A5」と呼ばれるカテゴリーの肉だ。

ただ、千葉社長はあえてA5ではなくA3の肉を好んで競り落し、それを独自のノウハウで熟成→A5に勝るとも劣らない絶品の肉に仕立て上げる。

それができる鍵が「熟成」だ。

長期熟成でたんぱく質が分解され、アミノ酸などうまみ成分が増加。1頭まるまるを4週間熟成させ、さらに部位毎に熟成方法を変え、うまみ成分を増加させる。

こうしてできた格之進の熟成肉は多くの顧客から支持されている。

「生産者と顧客をつなげる」という理念

気になるのはなぜ千葉社長はA3にこだわるのか?ということだ。

わざわざ手間暇をかけてA3の肉を熟成させる必要があるのか?

実はここに千葉社長の「理念」があるわけだ。

千葉社長は自社が利益を出すのはもちろん、もう1つ、「自分たちのビジネスを通して生産者と消費者を結ぶ」ということを常に考えている。

その背景には畜産農家の現状がある。

現在和牛のもととなる子牛の値段は高騰しており、生産者は赤字になるリスクを常に抱えている。非常に苦しい状況なわけだ。

原価は変わらないのに、残念ながらA3、A4で終わってしまうことが多い。

千葉社長自身ももともと実家が農家なのもあり、そんな生産者の気持ちがよくわかったのだそうだ。

だから、千葉社長は生産者を助けるために、生産者の肉をどうしたら消費者に届けられるのかを考えた。

結果、あるきっかけで発見した熟成技術によりA3の肉でも絶品のおいしさに仕立てあげ、さらに自分のお店でおいしく調理して販売することを考えた。

これにより、たとえA3の肉でも農家は安定した出荷先が得られるので安心だ。

・生産者が作った肉を自分の店で販売することで生産者が潤う。

・生産者が潤えば生産が活発になり、さらにおいしい料理が提供できる。

・おいしい料理が提供できれば自分の店の利益が上がるのはもちろん、消費者も嬉しい。

このように「3方良しの関係」を作ることが千葉社長の理念なわけだ。

多くの飲食店経営者はただたんに自分の店がやりたいからというところから始まってることが多いが、千葉社長はちょっと毛色が違う。

千葉社長ににとっては店そのものがやりたかったというよりも、最初から「生産者と消費者を結ぶ」ために店を構えたということなのだ。

つまり、千葉社長にとって店は目的ではなく、あくまで理念を実現するための「手段」。

そのため、常識では考えられないアイディアが次々と出てくるのではないかと思う。

千葉社長の理念第一優先の生き方とは

千葉社長の活動の中で印象的だったのは年商7億も稼いでいるのに家族とボロ屋に住んでるということだ。

ここにも千葉社長の理念が反映している。

「家にお金をかけてもお店は繁盛しない」

この言葉に僕はぐっと来た。

すべては「生産者と消費者を結ぶこと」が第一優先なのだ。

つまり、自分より、家族よりも「理念」が優先。

かっこよすぎる。

そんな生き方、なかなかできることじゃない。

実はこういう千葉社長のような生き方をしている人を、僕は何人か知っている。

彼らの特徴として、ビジネスの目的と人生の目的が完全に一致しているということがある。

多くの人は最初、稼いだお金を何かを買ったりサービスを受けるために使う。

つまり、「我欲を満たすため」にお金を稼ぐという発想をする。

もちろん、それが悪いことだとは僕は思わない。

僕もそこから始まっているし、人間誰しもまずは自分が幸せにならなければ、人のことを幸せにすることなど絶対にできないからだ。

しかし、一番最初に話したステージが上がっていくと、そういった価値観も徐々に変化していき、自分よりも周りの人の幸せを望むようになってくる。

正確には「周りを幸せにすることがそのまま自分の幸せになる」という価値観にシフトしていくのだ。

ただ、僕自身そこを目指しているけれど、まだ完全に我欲を捨てきれたわけじゃない。

まあ、捨てる必要もないと思ってるけど。こういうステージって無理やり変えれるものじゃないからね。

自分に正直な気持ちが自然と変わっていくのを待つしかない。

ただ、我欲を満たしまくった先にこういうステージが待っているということは知っておいてもいいと思う。

僕自身は今はまだもっともっと自分の知識を高めたいし、スキルも高めたい。

その上で一緒に投資やビジネスをしていく仲間やこれを読んでくれてる読者さんも自分に関わる人をみんな幸せにしていきたい。

だから、千葉社長のような理念で生きれるというのは本当に理想だと思う。

しかし、おそらく、多くの人はそもそもこの前のステージ、「我欲を満たす」前の段階で人生が終わる可能性が極めて高い。

だから、まずは自分自身のために稼ぐ。で全然いいと思う。

僕はあなたがそこにいたるためのサポートを、これからも全力でしていく。

「循環」を起こすための投資

ただ、自分のことを最優先するとは言うものの、千葉社長が番組の中で語っていた「循環」の話は投資をする上ですごく参考になる。

ようするに、「お金を消費する」というのは、実は我欲を満たすためだけでなく、自分の心をつかんだ商品やサービスを提供してくれる企業の未来に「投資する」という意味合いもあるということだ。

で、これをただ我欲を満たすため「消費」「浪費」としてお金を使ってしまうと何が悪いかというと、自分のもとに使ったお金が返ってこない。

つまり、お金が一度自分のもとを離れたらそれが循環せず、出ていきっぱなしになってしまう、ということだ。

これが千葉社長の場合は自分がお金を使えば使うほど、それが自分のもとに「店の売上」として返ってきてますよね。

こういうお金の使い方ができなければ、お金持ちになることはできないわけだ。

ようするに、あなたがこれから本気で資産を増やして富裕層の仲間入りをしたければ、一番重要なのはお金を使う順番なのだ。

家、車、時計etc…

↑これらはあなたから毎月収入を奪う「負債」になるので、最初はこういうものには絶対にお金を使ってはいけない。

もちろん、将来的に資産が増えていって、そしてから買うのは何も問題はない。

ただ、お金が増えて自分のところに戻ってくるような使い方(=投資)をしてお金を増やす前に、こうした消費をしてしまえば、あなたは一向にお金持ちになることはできない。

だから、まずは最初に手元のお金を増やすための使い方をする。そしてから消費する。これを徹底して欲しい。

 

いやー、今回のカンブリア宮殿はめちゃくちゃ勉強になった。

そして、もう僕は千葉社長の大ファンになった(笑)。

なので、番組を見たそのすぐ後に僕は実際に「格之進」まで行ってきた。

そのときのレビュー記事はこちら↓

格之進のステーキが旨すぎて企業が永久に繁盛する秘訣が学べた

 
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