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投資経験のある割合が急増中? 老後2000万円問題から見る資産運用への意識

どうも、チェリーコークこと木村です。

 

老後2000万円が必要というのが金融庁の発表で話題になりましたが、新型コロナの影響で投資への関心はますます高まっています。といって、意外と周りを見回してみると投資をしている人というのは多くないかもしれません。

 

最近では、NISAやiDeCoといった税制優遇のある制度も耳にしますが、それらは資産形成とともの節税効果があるということが人気の理由です。そして、昨今の投資への関心の高まりを聞くと、そろそろ老後に備えて資産運用を考えている人も多いのではないでしょうか?

 

日本では投資や金融に関して学ぶ期間は非常に限定的で、自身で行動しなければ学べる環境は揃いません。ただ、実際に資産運用を始める人は多くおり、今回の記事ではどれぐらいの人が投資を行っているのかを見ていきながら、投資とはどのようなものなのかを説明していきたいと思います。

 

投資経験のある人は約55%程度

MUFG資産形成研究所の調査結果によれば、国内で実際に投資経験がある人の割は55%というデータ出ています。

調査の中で「投資を検討したことがない」と回答した人ももちろんいますが、その理由は充分な知識がないというのが最も多く58%、次いで「損をするのが不安」というのが40%という占め方になっています。

 

3番目は「そもそも投資に興味がない」と答えた人もいますが、ある程度収入の多さも考えられるので、銀行に預けているだけのお金を少しでも増やしたい場合には資産運用は必要になります。

 

そして、この調査で分かることは、投資を始めるまでには投資への「意識」「知識」「不安」の3つのハードルがあると分かります。

投資への意識

投資への意識は、知識がないからこそなのかもしれませんが、投資するためには大きな資金が必要と考えている人も多くいます。そのため「まとまったお金がないから投資できない」と考えている人も多く、貯金が貯まったらと考えているうちに時間ばかりが経っているということになってしまいます。

 

しかし、昔と違い、今は数百円から数千円で始めることができますし、例えば毎月数千円でも10年、20年と積立て投資していけば非常に大きな資金を時間を使って運用することができます。

 

投資への知識

「投資するには専門的な知識が必要」「知識がないから投資しずらい」というのは、投資経験がない人なら考える思考パターンの1つです。しかし、毎月安定的に稼いでいるひとや、少しずつ利益を出せるようになった人も必ず初心者だった時期は存在します。

 

いきなり大きな資金を使って初心者うちから投資する必要はありませんので、まずは知識をつけつつも少額運用で経験と合わせて成長できるようにしましょう。

 

投資への不安

「損をするのが嫌だ」とは誰もが思いますし、そう思うと投資をすることへ不安を抱くと思います。

確かに投資することで損をすることもありますが、分散投資や時間を長くして運用することで非常にリスクを抑えた投資をすることが可能です。逆に足踏みしている間に時間を消耗してしまえば、運用できる期間が短くなってリスクが上昇する可能性すらあります。

 

また、リスクは求めるリターンによって大きくなりますので、短期間に大きなリターンを求め過ぎなければ充分にリスクを抑えつつも着実を利益を出せるようになるはずです。

また、時間を使っていくことで運用方法を臨機応変に変えたり、間違っていた投資法を変更することもできるので、一気に100万円の損失が発生したりすることもなく、数千程度の損失で抑えつつもより多くの利益を出せるやり方にシフトしていくということも可能です。

投資に二の足を踏んでいる人も多いはずので、大切なのは如何に早い段階で運用し始めてリスクを把握できるかで、不安は払拭できるはずです。

 

投資へのネガティブな先入観が強い

先程紹介したように、投資へ一歩踏み出すためには知識不足や不安からなかなか始めることができていない人が多くいます。

日本証券業協会が行った証券投資に関する全国調査では、投資対する一般的な傾向は「預貯金92%」「株式12%」「投資信託9%」と預貯金が圧倒的に多く、投資に対するイメージでも「難しい」「ギャンブル」「お金持ちがやるもの」といった意識が高くなっています。

 

投資は遠いところにあると感じている人が多くいるのは事実のようですが、野村総研が行った「個人の投資に対する取り組み状況に関する調査」でも、投資を始める前には「素人には難しい」「リスクが高い」「不安・心配」「ギャンブル・賭博」「怖い」といったイメージを抱く人が多くいるようです。

 

しかし、実際に投資を経験したあとの感想では、「銀k脳に預けるより得」「資産形成に役立つ」「少額でも始められる」とイメージが増加しています。これらの反応を受けて野村総研では、日本は諸外国と比べても預貯金の占める割合が高く、「リスク資産」はごく一部にとどまっており、今後デフレからの脱却が本格化していった場合、この状況は合理的ではないとコメントしています。

 

大切なのはリスクをどう捉えるか

投資において元本保証はありませんが、それでも貯金しているだけでは資産が増えることはありません。

老後2000万円などで老後に必要な資金が多い中、現役世代の収入だけで老後資金を賄えるならいいかもしれませんが、残念なことに全世帯で4割は貯金がゼロというデータも出ているので、そのままでは老後に大変な思いをすることになるかもしれません。

 

日本では投資は危険だという意識は高いかもしれませんが、大切なのはどれだけリスクを捉えられているかです。

例えば、100万円を投資していたとして元本を2倍の100万円にしようとすれば100万円を失う可能性はあります。しかし、1年で10万円、10年で100万円ならどうでしょうか?

1年で10万円なら毎月約8300円の利益を出せばいいので、毎月発生する損失(リスク)は大きくても8300円になります。もちろん、運用期間を短くしたり、長くすればそれだけリスクは変化しますが、大切なのはリスクの大きさを抑える対策をすることです。

 

 

これが20年なら単純に出す必要がある利益も半分になり、リスクも半分になります。

老後を意識すれば貯金だけでは厳しい昨今、大切なのはリスクを認知して如何に時間を武器にするかということです。そういった運用をできるようになるためにも、ぜひリスクを把握して一歩踏み出してみましょう。

 
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